小娘の農業記録

企業で農業女子してます。

堆肥のはなし

昨日も、今日も雨でした。。。

雨のせいなのか、少し精神的に疲れてきたようです。

 

さて、肥料について、少しまとめておくことにします。

堆肥について。

肥料取締法によれば、堆肥とは、わら、もみがら、樹皮、動物の排せつ物その他の動植物質の有機質物(汚泥及び魚介 類の臓器を除く )を堆積または撹拌し、腐熟させたもの、とされています。

腐熟とは、地力の維持/増強を目的として有機質資材を農業利用する場合に、あらかじめその有機質資材を処理して、微生物の作用によりある到達目標まで腐朽させておくことである。この到達目標とは、土壌に施用しても作物の生育障害を起こすことなく、土壌微生物に活動のエネルギーを十分与えて地力を維持し、作物の生産性を高めるような有機成分組成を持つようになるまでである、と定義されています。

何を言っているか分かりませんね...笑

まず、堆肥のでき方(作り方)から考えます。

堆肥は、上記にもありますが、わら、もみがら、動物の排泄物などを微生物の力によって分解されたものになります。発酵という言い方もしますが、堆肥の場合は、どちらの言い方でも良いみたいです(発酵とは、酸素を使わない嫌気性菌の働きで物質を生産することを示し、酸素を使って有機物を分解する好気性菌の働きを分解、といいますが、、、どちらでも良いみたい)。

で、エサとなる有機物、微生物、好気性菌、酸素、適度な水分、一ヶ月以上という時間があれば堆肥はできます。微生物も必要です。

堆肥の目標地点は、ちょっと曖昧で、土壌に施用しても作物の生育障害を起こさず、土壌の微生物の活動をも活発にする程度、となります。

ちょっと長くなりましたが、なぜ、農家さんは堆肥をまくのかについて考えていきます。

堆肥は、主に作物の育つ土壌環境を改善する役割(土壌改良効果)があると言われています。もちろん、肥料効果(作物が育つのに必要な養分を供給する役割)の高いものもありますが、その効果は徐々に現れるのが特徴です。土壌改良効果は、①化学性②物理性③生物性 の三つにわけることができます。①養分供給すると共に保肥力があります ②保水性や通気性、易耕性を高めます ③有用菌の増加、有機物分解、病気の抑制に寄与します

②や③に関しては、化学肥料では期待できない効果になります。

難しく書きましたが、ふかふかな土を作ってくれることで、根が伸ばしやすくなり、生育が良くなるということです。

露地で栽培する農家さんは、雨や機械によって硬くなりやすい土壌に堆肥をまいて土壌の物理性を改善する効果や、肥効率が遅いことで栽培後期まで栄養が続くことを期待していると思われます。

熊本農園でも、堆肥をまくことを進めています。牛、豚、鳥などいろいろありますが、成分が微妙に変わってきます。どんな野菜をそだてるかによってかえる必要があったりします。

知らなきゃいけないことがいっぱいで、頭のメモリーが足りなくなりそう。