小娘の農業記録

企業で農業女子してます。

主要農作物種子法廃止

種について考えることってありませんよね。

実は最近、「主要農作物種子法の廃止法案」が可決されているんです。

農林水産省は主要農作物種子法を「廃止する」法案を今国会に提出し3月23日に衆議院農林水産委員会が可決した。今後、参議院で審議が行われるが、同法の廃止は国民の基礎的食料である米、麦、大豆の種子を国が守るという政策を放棄するもので、種子の供給不安、外資系企業の参入による種子の支配などの懸念が国民の間で広がっている。

法律が果たしてきた役割を議論せず、廃止ありきの政府の姿勢は問題だとして3月27日に有志が呼びかけて開いた「日本の種子(たね)を守る会」には全国から250人を超える人々が集まり、「種子の自給は農民の自立、国民の自立の問題」などの声があがったほか、議員立法で種子法に代わる法律を制定することも食と農の未来のために必要だとの意見も出た。集会の概要をもとに問題を整理する。(後略)

出典:【種子法廃止】種子の自給は農民の自立 – JAcom 農業協同組合新聞

どういうことかというと、日本古来の種子を守ることよりも、遺伝子組換え種子や改良された、環境に強く生産性の良い外国の種子で農業しましょう、ということかと思います。

モンサント社という、世界最大の種子(化学)メーカーがありますが、この会社が開発する種子が問題になることが多々あります。

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映画『モンサントの不自然な食べもの』公式サイト

遺伝子組み換え作物が、人体にどのような影響を与えるのか、はっきりと分かっていません。しかし、遺伝子組み換え作物が作られることによって、温暖化や砂漠化といった地球環境の変動に影響を受けない作物ができ、食糧危機を食い止めるかもしれません。

遺伝子組み換え作物が完全に悪だとは言えません。

 

主要農作物種子法廃止が可決される理由、イマイチ分かりません。

日本はもっと、農業やその周りのことにもっと目を向けるべきです。

農家の休み

農業は、天気に左右されてしまいます。

だから、晴れている日は出来るだけ畑に行かなければなりません。

ということは、雨の日がお休み?!

 

今日は、熊本観光させていただきました◎

雨降っていたけど、新しい場所の散策はとっても楽しい。良い一日でした。

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人吉市にあるダム。幻想的な写真が撮れて、満足。

 

農業生産法人は会社として農業をします。そのため、従業員は会社員です。ここで考えなければならないのが、休日。

雨だから、明日はお休みねー なんてことは出来ません。シフトにするにしても、事前に休日を決める必要があります。

コンスタントに仕事がなければなりません。そうなってくると、やはり露地栽培は、難しい... 雨の日に作業やっても作業効率良くない。

あとは、繁忙期とそうじゃない時の休みの調整をうまくする必要があります。農家なら、お休みなく収穫作業してもいいけど。。。収穫期は週休1.5日とかにして、そうじゃない時はちゃんと休むとか。

雨の日遊びながら、そんなことを考える一日でした。

農業するなら...

さつき農園をするなら... と妄想しました。

 

やっぱりトマトを作りたい!!

システム栽培で、腰が痛くない農業をしたい(椎間板ヘルニアの恐れがあるから。笑)。あと、トラクターの運転しなくても良いしね。

でも、トマトだけじゃつまんないから、露地で珍しい野菜たちを栽培したい。趣味的な感じになるかもしれないけど、唐辛子のピッコリとか、ネギのリーキとか、、、誰がほしがるん!?て言われそうだけど、レストラン直営的な農園作りたいなー 輸入が難しい野菜とかが作れたら、売れるよね、きっと。でも、量より品目で、いろいろ植えたい。。。

あとは、どこでやるか... 関東近郊がベスト。茨城でも埼玉でも千葉でも良いけど、都心から車で1.5時間以内が良い。レストラン直営農園する大事なポイント。

都内での農業支援もあるみたいなので、都内でできたら一番良いなー

そしたら、園芸セラピー的なのも盛り込んでー...

夢はふくらむばかり。。。いろいろ身につけなきゃ。がんばります◎

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植物と人間の絆 | チャールズ・A・ルイス, 吉長 成恭 |本 | 通販 | Amazon

 

GAP

晴耕雨読。今日も雨。。。

 

昨夜、実家の母に電話したところ、「東京オリンピックの食料調達でGAPっていうのが必要らしいよ」と言われました。母から「GAP」という言葉を聞くとは...びっくりしました。

「GAP」は、平たく言うと、農業版ISOのようなものです。

GAP: Good Agricultural Practice とは、農業生産工程管理を意味し、農業生産の環境的、経済的及び社会的な持続性に向けた取り組みであり、結果として安全で品質の良い農産物をもたらすものである、とされています。要は、生産管理がしっかりしていれば自動的に品質の良いものが出来る。だから、生産管理をしっかりしよう!ということです。

では、なぜ東京オリンピックではこのGAPが必要なのか。

日本の農作物は安心安全だと思われていますが、その根拠や規定は明確にされていません。ただ漠然と安心安全だと思い込んでいるだけだと、個人的に思っています。なんの基準もクリアしていない日本の野菜よりも、厳しいチェックを受けて輸入されている中国野菜の方が安心できるのではないかと思ってしまうほどです(個人的な意見です)。

オリンピックの際、なんとなく安心安全な野菜を選手や関係者に提供することが許される訳もありません。そこで、基準にしようとしているのがGAPというものです。「J−GAP」「G-GAP」などと聞いたことがあるかもしれませんが、JはJAPAN、GはGLOBALという意味です。日本規格なのか、世界規格なのかの違いですが、世界規格の方が断然厳しいです。

このG−GAPは、もともとヨーロッパの規格で、ヨーロッパで流通している農産物はほとんどこの規格をクリアしていると言われています。最低限の規格とされているほどで、この規格をとっていないと販売しないというスーパーもあるくらいです。EUでは、GAP以外にも、国が定める農業基準やレッドトラクターという基準もあり、農作物には厳しい基準が設けられています。GLOBALG.A.P.

現在、日本でも、農林水産省がGAP認定農家を増やそうとさまざまな取り組みを行っています。

http://hojin.or.jp/information/GAP%E8%AA%AC%E6%98%8E%E4%BC%9A%E8%B3%87%E6%96%99_HP.pdf

しかし、3年後のオリパラに間に合うのでしょうか...疑問です。また、費用をかけて認定されても高く売れる保証はありません。かけた費用をどこで回収すれば良いのか...と考え、諦める農家も多くあります。

先月、社内でもGAPについてプレゼンを行いましたが、基準をクリアするためには労力と協力が必要です。今年は整備期間とし、来年以降で取得する予定ではいます。

 

いろいろ考えること、書きたいことはありますが、今日はこの辺にしておきます。。。

誰に何を買ってもらうか

播種から20日の大根。双葉、そしてちょこっと本葉がでてきました。

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大根はアブラナ科の野菜で、キャベツやミズナ、カリフラワーなどがその仲間です。これらの野菜、食べるときはみんな違う形をしていますが、実は双葉はみんな同じ形をしています。

アブラナ科におけるゲノム研究は、育種学や遺伝子学だけでなく、統計分類学や進化学などの種の分子機構やゲノム進化を考える上でも興味深いとされており、植物遺伝学研究でよく用いられるモデル作物のシロイヌナズナアブラナ科です。

 

さて、今日は市場の営業さんがいらっしゃいました。ということで、市場の話。

市場は、競りが行われて商品が流通する始まりです。

しかし、日々競りをすることから、値段が日によって異なります。ということは、見込んでいた収入が得られない!ということに陥ることもあります。そのため、「相対」という方法が行われることが多くあります。簡単にいうと、市場経由の契約栽培。契約しちゃえば、値段も分かるし、確実に買い取ってもらえる。だから、安定した収入が得られる。農家は安心です。

でも、市場相対取引すると手数料とられるから...農家直接で契約したい、プライベートブランドとして農場作っちゃお、など増えていますよね。あとは、中食産業が伸びており、加工用野菜がほしい商社や業者はたくさんいます。

当たり前ですが、企業が農業する場合、マーケティングを行ってから何を作るか決めます。何を誰に買ってもらうかが重要。

出来ることなら、この熊本農業、マーケティングやり直して、イチから組み立てたい... 

 

はるだいこん

里芋マルチが終わったかと思ったら、大根マルチが待っていました。笑

知っていたんですけどね・・・。

 

今回使うのは、「あけマルくん」という機械。

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この子、高度な技を持っていますが...調整が難しい。特に、傾斜のある圃場でうまく使うのには慣れが必要です。

今日も、1反半やる予定だったのですが、うまくいったりいかなかったりで、「なんや機嫌わるかろ。おしまいおしまい。」という現場の声で、やめました。

あ、ちなみに今回使っているのは透明マルチ。保温性を重視します。春播き大根は、60日〜70日で出来ます。

で、このあけマルくん、シーダーテープを引っ張って、マルチに穴をあけて、肥料と殺菌剤の散布を同時にやってくれる、という優れものです。(メーカーHPみていただくのが一番早いかも。メーカーの回し者ではありません。)

農業は、野菜ごとに機械が必要になります。水稲なら、田植機やコンバイン。里芋だって、植え付ける機械(じゃがいも併用可)や出荷選別機。大根は、この播種機や出荷時の洗浄機(人参等と併用可)。機械を買っているだけでお金がなくなります。あとね、トラクターは絶対必要。小さな圃場面積なら低馬力で良いけど、たくさん畑をもっているなら、100馬力のトラクター欲しいよね。1000万だけど。。。

あと最近欲しいのは、ビニールハウス。立派な連棟ハウスが欲しい。

もし宝くじがあたったら、土地とトラクターと立派なハウスを買うだろうな、と軽トラを運転しながら帰ってきました。

 

マルチをはる 最終

やっと終わりました...。

(全部で1町2反やらなきゃいけなくて、残り2反残っていますが、明日の午前で終わるので終わったも同然です。笑)

 

さて、今日思ったことは、如何に畑を有効的に使うかが重要であること。というのも、自社の畑に行く途中で、綺麗に、ほんと綺麗でため息がでるくらい上手にマルチをはっている畑を見つけたからです。畑の端から端まで余すことなく綺麗にはっていました。ベテラン農家さんの畑だったのでしょう。

同じ面積の畑でも、マルチのはり方によって植えられる数が決まります。ということは、収量に影響が出て、利益にも関わってきます。問題です!!

では、なぜ私たちはベテラン農家さんのように余すことなくマルチがはれないのか。

『経験が足りないから。』それに尽きます。

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(↑ クボタトラクタ グローブ 参考)

じゃあ、どうやってフォローすべきかを考えると、綿密な計算を行うしかありません。

畑の寸法をしっかりおさえ(平米数ではなく、縦横や形)、トラックの軌道(軌跡)を考え、何本・どのように畝を立てるかを計算する必要があります。

そう思ってから、トラックの軌跡をよく観察する様になりました。なるほどなるほど。

計算できる気がしました。畑の設計図を描く感じです。

でも、もう今年の分は終わりました。来年のために、計算式でもつくることにしましょう。

一年に一回しかできないことが多い農業。だからこそ、準備は綿密にしなければなりません。