小娘の農業記録

企業で農業女子してます。

september

更新せず、9月になってしまいました。

すっかり涼しくなりました。

 

9月は、長月と言いますが、その語源は「夜長月」と言われることが多い。

でも「穂長月(ほながつき)」「稲刈月(いなかりづき)」から転じて、といろいろあるそうです。

個人的には、穂長月が好き。だって、今の季節、登熟が始まり、ぴったりなんですもん。

登熟というのは、実に栄養分が貯められて、だんだん、所謂お米になるということ。

でもね、その過程が面白くて、受粉後、光合成でつくられた炭水化物が実(稲穂)に送られます。そしてだんだん日射量が少なくなり温度も低くなってくると、光合成能力が低下して、葉や茎に貯められていたものが分解されて、実に送られる。

収穫時、稲が黄色になっているのは、そのため。

葉や稲に貯められていた炭水化物や葉緑体が分解されて、子孫を残すための実に送られる。

お米がおいしいって、幸せだなあと思う。

この地域の飲食店や集会で食べるお米がおいしくて、ホントにおいしくて、びっくりして「おいしい!」て言うと、「どんどん食べなさい!」と言われ、食べすぎちゃう。

 

仕事で来ているけれど、休暇みたい。

東京で胃痛に悩まされていたけど、すっかり治っちゃったし。。。

今の時期、そんなに畑仕事がないから、土日はお休み。企画書作るくらい。

そうすると、田んぼを見ながらぼーっとして、そのまま寝ちゃう。笑

 

良いところです。

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Before, After

里芋の除草作業を毎日のようにしていますが、

なにをやっているかというと…

これをね、

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こうしているんです。笑

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地味な作業ですが、これだけで生育が変わるんです。

というのも、太陽の光がサトイモの葉に十分に当たるでしょう?

雑草の根によって、サトイモの肥大が妨げられないでしょう?

ということです。あとは、追肥したいから。

 

サトイモベテラン農家さんから見たら、なにこれ!?と言われる恥ずかしい畑です。でも、これが現実。

恥ずかしい畑、という実感を持っていただきたい。

今週は、県の農政課の方がいらっしゃいます。それまでにはなんとかしたい。

畑を見れば、その企業が分かりますからね。。。

 

明日もがんばろう。あっという間に8月。

 

お料理も好きです

私のいるところは、標高が少し高いところなので、比較的涼しく感じます。

ただ、やはり、暑い!!

朝10時頃からじりじり暑くなってきて、畑仕事は朝が勝負!

ということで、土日も朝の3時間、草取りをしました。

でも、終わらない… もう不安と焦りでいっぱいです。

6時に起きて、7時から10時まで草取り、帰ってきてお昼寝。

寝ても寝ても眠たくって、体力のなさを実感しています。

 

こんなに動いていれば痩せると思いきや、汗以上に水分をとり、

夏バテしないようにと、ちゃんと食べると、なぞに体重が増えてゆく…悲しい。

でも、できるだけ野菜を食べようと、畑でとった野菜たちでお料理しています。

ちょっとだけ紹介!おいしかったから。笑

サルサソース」が無性に食べたくて!!作りました!

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趣味の農園でつくった、ミディトマト・青唐辛子・バジル。

このバジル、ファインナノバジルというやつで、小葉で傷みが早いから流通に乗れなくて、あまり普及していないやつ。普通のスイートバジルよりもえぐみがなく食べやすく、でも香りが強くておいしい♡大好きなバジルです。

本業のピーマン。あと写真にないけど、いただいたパプリカで…

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写真微妙ですが、おいしかった♡

チキンを焼いて、ソースをかけてバジルをのっけて♪

食べたいなーと思って、畑に材料があって、採れたてで料理できるって幸せ。

子供のころ、習い事の帰りに、母方のおばあちゃん家の畑で野菜を採って帰っていたのを思い出して、今週は2人のおばあちゃんを思い出す一週間でした。

 

さくらんぼ 生理障害

さくらんぼの木を見に行ったら、

黄色になっていて、、、ここだけ秋??と思っちゃいました。

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不安になり、いろいろ調べてみたら、炭疽病に似ていると思った。

でも、自信がなくて、父の知人のさくらんぼ農家さんに写真診断していただいたら、炭疽病じゃなかった!

水はけの悪い土壌のため、最近の雨で加湿土壌になってしまい、根が酸欠状態になってしまった、とのことです。

なるほど◎

さすが、山形のさくらんぼ農家さん!!!

よかった。炭疽病の薬まく前で。

 

湿潤でよいことはありません。

もし畑を選べるのなら、ぜったいに水はけの良いところを選びたい。

肥料っ気のないところなら、肥料を足せばいいし、

線虫がたくさんいるなら、土壌消毒しちゃえばいいし、

有効菌を増やしたいなら、土壌改良剤をいれればいいし、

でも、水はけは地盤で決まってしまうから。。。

さらさらな土なら、長芋や甘藷を作ればいいけど、

べちょべちょの土で、何がつくれますか????絶対ヤダ。

 

ということで、隔離培地の栽培がしたい今日この頃。

 

里芋の葉の朝露

里芋畑の雑草がヤバい。

追肥をしたいって言っておいたのに、全然その準備がされていない。

イラっとしました。でも、してもしょうがない。

細かいこと言わず、みんなともくもくと草抜きしました。

今日は、朝7時から14時まで。休憩しつつやったけど、さすがに疲れた。。。

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そんなことよりも、

朝7時とかに里芋畑に行くと、葉には朝露がたっぷり。

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私がまだ小さいころ、おばあちゃんに

「里芋の葉にたまった朝露で墨をすって習字をすると上達が早い」

と言われたことを思い出しました。

あの頃は、なんのことか分からず聞き流していましたが、調べてみると、

里芋の葉は、神から授かった天の水の受け皿とされており、

七夕にその水を使って願い事を書くと神様に届く、と言われているそうです。

そもそも、昔々、七夕の前後には「硯洗」という習慣があったそうで、

普段使っている硯や机を洗い清めていました。硯洗は、季語にもなってます。

なんとなーく分かったような分からないような。

 

里芋の葉の朝露をみて、おばあちゃんを思い出す私は、

おばあちゃんが大好きで、よくお習字を教えてもらっていました。

一緒に、朝露でお習字したかったなー・・・・

 

朝露を見上げながら、もくもくと草抜きをする一日でした。

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くまもと・なつ

7月下旬ー8月上旬の日程で、熊本に戻ってきました。

 

暑いです。

でも、東京より暑くないような気がします。

朝晩が涼しい♡

宅配業者のおじさんとも仲良くって、話をしたんだけど、

お盆までが暑くってそれからは涼しくなるって。

まあ、お盆直前までの滞在なんですけどね。

 

さて、今日のトピックはピーマンの病虫害。

露地畑のピーマンが細菌斑点病にかかりました。

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細菌斑点病は、読んで字のごとく、細菌によって斑点ができる病気です。

この病気にかかると、斑点ができて、葉が黄化して、やがて枯死に至ります。

葉が黄色になるということは、光合成する葉緑体がなくなってしまうことを意味し、糖を作り出すことができなくなり、枯れて死んでしまいます。

病気は、降雨時に起こりやすく、広がりやすいです。

7月上旬、九州に台風が来ました。雨も多く降りました。

その時に、感染した模様です。病気にかからないように薬剤散布を施しておりましたが、連日の雨のため薬剤が流れ落ちてしまった模様です。

・・・葉への付着度の低い薬剤を用いてしまったのも敗因です。

今は、治療剤を散布して、適度に栄養を与えて、新芽を出させてあげるしかありません。指示しています。。。

 

ピーマンはこんな感じ。

だから、露地の収量は落ちてますよね。

ハウスも、今日、アブラムシを見つけたので早急に殺虫剤をまいてもらいました。

 

スーパーで売っている野菜、洗って食べましょうね。

明日もがんばります。